そこでぼくはぽつねんと座っている 漠々とした野原が広がっている ゆうすげが辺りに咲いている 夕焼けが橙に染めている いまここはどこだろう。 遠くからぼくを呼ぶ声がする 風にのって低い声で どこか聞き覚えのある声だ ぼくはいったいなんだろう。 頭上に…
鳥のように自由になれ と、そのひとは言った その一日がまるでエッシャーの絵のように 時間を掴んで離さない 一つの怠惰は二つの悪癖を生む と、そのひとは言った その一日がまるで区画整理された道路のように 寒々しさと不安を運ぶ やがてぼくらはひとつの…
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